前回、くいしばりの役割と食事とくいしばりについて書きましたが

そんな事言われただけで、よし!食事を改めようなんて人は滅多にいません

くいしばりのために食事を犠牲にすることは人間の心理的に無理です

なぜなら欲求の中で一番強いとされるものこそ食欲だからです

ただ全てがそこにつながります

人生を変える3つのこと

そのトップに来ることが

まず「食事を変えること」

その次が「睡眠をきちんととること」

そして「運動を始めること」

の3つです

くいしばりを予防するためにではなく、人生を変えたいなら食事から変えていきましょう

結果、くいしばりも減るはずです

人生を豊かにするための努力としてまず「食」だということです

くいしばりでまずやってほしいこと

食事を変えても効果が出てくるのはしばらく先です

ここではすぐ効果が出る方法からお伝えします

というかまず誰にでも共通して最初にやってほしいことです

大きく口を開けてみましょう

もっと!もっと!

ではそのお口に縦に指3本が入りますか?大体4〜5センチです

こんな感じ

縦に指3本が「楽に」入っている状態が「楽に」1分間続けられるならクリアです

できなければそれができるようにまずストレッチをして顎の筋肉をほぐしていきましょう

※顎関節痛がある方は無理しないでください

手を使わなくてもほぐせますよね!口を大きく開けるだけですから

でも開きにくければ手でひっぱたりしても良いですよ

3日で効果がでます

いや、その場で出るかもしれません

診察室でもやってもらうことが多いですが、顎がすっきりしたり、疲れが取れたり、歯の痛みが消えたり、頭痛がその場で無くなったり、頭の中でずっとコンピュータの音がしていた方がその音が消えたり、自分で気づいていない頭の不調を気づかせてくれたり、効果は人それぞれ

なぜそんなに顎に集中して疲れが溜まっているのか

くいしばりは日常的に繰り返されています

その結果ガチガチに顎の筋肉は疲労していきます

顎の筋肉は基本は縮んでいます

つまり伸びていない時間が長いです

癖で上下の歯が常に接触している方は筋肉もずっと力が入っています

腕の筋肉を考えてみましょう

常に伸びていますよね

では手に水入りのコップを持っていたとしましょう

1時間も持ち続けていれば腕が疲れてくるのは簡単に想像がつくと思います

縮んでいる時間が長いと、あなたの噛む癖、習慣だけで1日中、顎の筋肉は「疲労」しています

それが当たり前になっていると疲労に気づいていないわけです

毎日貯まり続ける疲労にくいしばりが加わることにより様々な不快症状が出るわけです

頭痛、疲労感、顎関節症、集中力低下、食欲低下など

腕は1日を通してほぼ伸ばしている、もしくは負荷がかかっていないことが多いと思います

だから腕が疲れている人って見ませんよね

伸びているからいいんです

でも顎は伸ばさなければずっと縮んでいます

なのでストレッチを普段から癖になるくらいやりましょう

顎のこりをほぐす

さてストレッチは運動療法ですが

結局疲れが集中してできているのが「こり」です

これは血流不足で生じるものですが滞った血の流れを物理的に刺激して血が流れやすくなるようほぐしていくと、初めは痛くてきついですが、顎がとても楽になります

具体的なやり方についてはここでは難しいので割愛します

患者さんには直接診察で顔周りの筋肉のコリがどこにあるかを探してお伝えしていますが、それが分かればそこをほぐすだけでもかなり変わります

要はほぐれてないポイントが痛みや不快症状になるので、そこをほぐしつつ、ストレッチをすることが効果的です。

温める

ストレッチも、こりをほぐすことも目的は血流を良くすることです

同様に温めることでその効果を最大限に引き上げます

でも顎の筋肉温めるのは難しいですね

なので私は顎まで風呂で浸かるように指導しています笑

みなさん驚かれますし笑われることもありますが、とても効果的です

湯船には浸かっていますか?シャワーだけの方は病気を作ります

HSPヒートショックプロテインも出てきますし湯船に浸かる習慣はとても重要になります

お風呂でやること

顎まで浸かって表情筋の体操をする「あいうべ体操」をやってみましょう

子供とやれば子供の噛み合わせも正しく誘導しやすくなります

親子であいうべ体操を!

1日の全ての疲れは一度湯船で流しましょう

それをやっているのとやっていなのとでは信じられないくらい体へのストレスが違います

私もシャワーばかりだった時から、入浴をきちんとする習慣に変わって身体の調子が劇的に変わっていったことを実感しています

今まで溜まりに溜まった疲れを取りましょう

何もしないまま毎日を過ごしていれば顎は疲労をずっと溜めてしまします

まずは顎の凝り固まった筋肉を毎日ほぐして、これまで何十年も溜まりに溜まった疲労をとりましょう

肩こりは早くても20代〜始まりますよね

顎のこりは小学生でも起きています

そんな時から何十年も疲れていた顎をこれだけで変えられるのですから試しにやってみましょう

それだけで顎の動きは良くなります

顎の疲れが取れれば

くいしばりを起こすストレスが一つ少なくなりますよね

まずは自分がどれだけ疲れているか調べてみましょう

大きくお口を開けて

縦に指3本が「楽に」入っている状態が「楽に」1分間続けられますか?

ここではくいしばり治療の導入として顎の疲れに着目しました

これからはくいしばりと関わる「食」について書いていきます

続き→くいしばりを治すために  3

院長 山田

治療ブログ

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