くいしばりを治すために 3 砂糖 糖尿病
さてこれまでくいしばりについて原因
筋肉の疲れの取り方について書いてきました
今回はいよいよくいしばりと「食」について触れていきます
くいしばりと糖尿病
さて、みなさんは糖尿病ですか?
現在、糖尿病患者は日本に1000万人、強く疑われる人も合わせると2000万人というデータが厚労省からでています
この数字は右肩上がりに戦後から増えており、なんとここ50年で50倍になりました
ただ、ここで今回注目したいのは糖尿病という診断は受けていないものの、すでに将来そうなるであろう予備軍の方に向けてです
みなさんは血糖値のコントロールができているでしょうか?
以前もブログに上げた簡単なチェックリストに引っかかる方は病気と診断を受けていなくとも十分危険な状態です
https://tanpopo-dent.org/blog/1136過去ブログ
糖尿病になる生活習慣があれば診断を受けてなくともすでに身体に様々な変化が起きていることを実感しているはずです
その一つがくいしばりです
一日過ごしていて頭がぼーっとしてきた、集中して作業してたけど集中力切れた
チョコレートでも一口かじろう
これはもう血糖コントロールできていない身体になっている時に現れている症状です
血糖のコントロールがうまくできない身体になっていると、血糖値の乱高下が発生し血糖値が下がりすぎると低血糖症状がでます
そこから元の状態に戻るために命の危険を感じた時に出すようなホルモンを使います
血糖値がコントロールできていないと、これを1日に何回も身体にさせてしまいます
それが眠っている間に起こるとどうなるか
命がやばいと身体が感じるような時、脳はどうするでしょうか
「くいしばりを治すために 1」で書いたように身体をストレスから守るために、脳は精神の安定を図るように当然働き、くいしばりが生じます
人間の体のつくりと現代の食事
人間はそもそも飢餓と共にある環境だったわけで、満たされることを前提に身体はできていません
現代は、これまで進化してきた身体の機能に対してあまりにも異常な状態の負荷をかけてしまっているのです
小さい頃から甘いもの、間食、砂糖を使った料理、白米をずっと日常的に摂取していれば身体が異常を起こすのも、脳がストレスを感じるのも無理はありません
1日に血糖値の乱高下を何度も繰り返しているわけですから、また一日3食という文化になったことも、その状況を作っている要因の一つだと思われます
そもそも昔は料理を作るのに火を起こすところから、非常に手間がかかっていたわけで、ここ100年で3食になったのは文明の進歩とともに食品メーカーが食事を売るために作った策略だと言われています
1日3回も料理をするのは、現実的では無いです
数百万年かけてできてきた身体の機能をここ100年足らずで無茶苦茶にしてしまった結果、これだけ糖尿病の患者が増えてしまったわけです
砂糖が身体に与える影響
砂糖などの直接糖はこの糖尿病に対して非常にタチの悪い性格をしています
一つは強烈な依存症になってしまうこと
麻薬よりも止めるのが難しいもの、それが砂糖です
砂糖はそれこそ脳に作用しており、依存が強い状態であればあるほど、睡眠時に低血糖になれば当然くいしばりが顕著に出るはずです
砂糖は身体には本来必要ありません
いやいや、そんなことはない、だって糖分を使ってエネルギー作るんじゃないか!
そうなんです
エネルギーを作るには確かに糖が必要なのですが、これは部分的に正解なのでタチが悪いんです
エネルギーを作る際に糖を代謝しているわけですが、それは直接摂取した砂糖から行うわれることは私は否定的です
身体の中に糖を代謝する回路はあるのですが、それは自然界に本来存在している形であるものから摂取し様々な過程を経て身体の中で最終的に分解された結果、糖として代謝に使われることが本来の摂取の仕方で、決していきなり砂糖を摂ることで行うべきことではありません
つまり砂糖などの直接糖はあまりにもダイレクトに身体に作用する非常に危険なものだと言えるのです
麻薬を超える依存症、様々な疾患の憎悪因子、特にがん細胞の悪化といった危険なものなわけです
私はお砂糖は大好きで、昔からお菓子をよく食べていました
なので虫歯治療もされたこともありますし、神経を抜いている歯があります
今でも好きで食べることは全然あります
ただ出来るだけ避けるようになりました
家に砂糖を置かない、食べない日を作る、それを数日間でも続ける
それだけでもかなり抵抗があったり食べたくなることはありますが
その時、依存症になっていることを感じます
100%避けることは不可能だと思います
意識的には最悪全ての食の5分の1以上を占めないようにするところから
子供がいるなら家族が取り組むところからだと思います
くいしばりに砂糖がどれだけ影響があるか
私の見解を述べさせていただきました
院長 山田
治療ブログ