くいしばりを治すために 4 油
前回くいしばりが増えてしまう要因の砂糖と糖尿について書きました
血糖値が身体に与えるストレスがどれだけ大きいか、現代がいかにその状況を作っているかということです
人生を変える3つのことを前回書きましたが、食事を変えることは一番にやりたいこと
でも食事を変えることは具体的に何からやれば良いのか
「油」から変える
水を水道水から浄水に変える、添加物を意識してみる、野菜の農薬を気にしてみる、色々とありますが
そんなことよりまず「油」を変えないと意味がありません
と、言っていいほど油が身体には重要なものになります
トランス脂肪酸
身体に悪い代表格的なトランス脂肪酸
こいつが食いしばりと関係あるかですが
科学的な根拠は論文などで出ているのかは不明です
しかし私は繋がっていると感じます
そもそも油は胡麻や菜種など石臼でゴリゴリやりながら
ゆっくり時間をかけて抽出する圧搾法が風味や栄養素もそのままで
このようになるべく自然なものとして食事に組み込まれるのが理想ですが
現代ではその作業効率を上げたり
また保存が効くように工業的に水素を添加して
自然界には存在しない不自然な油を大量に安価に作るようになりました
「熱」調理
熱調理することで油は「トランス脂肪酸」(悪い油)に容易に変化していきます
体内に入った油は主に4つの場所で溶けていきます
「脂肪」「血管内壁」「神経」「リンパ管」です
油は本来、体の機能を維持するために非常に良い働きをしているのですが
不自然なトランス脂肪酸という油は体の中で「毒」になる形で溶けていきます
トランス脂肪酸は体内ではアルデヒド基を持った有害な物資の形で
体の至る所に溶けていきます
そして「体温」によって溶けやすい場所が変わってくるのです
同じ家族で同じ料理を食べていても違う病気になるのはこのためです
この体に入った不自然な油であるトランス脂肪酸は免疫を撹乱するため
ある人はがんになり、
神経系に溶けていく人はアルツハイマーやリウマチ
血管系に溶けていく人は動脈硬化や心筋梗塞につながっていきます
なぜ油が食いしばりにつながるか
体にとってこんなに負荷をかけることがあるでしょうか
動物性の油(熱調理にも強いバターや牛脂、熱には弱いけども青魚に含まれるEPAやDHAなど)なら1〜2日くらいで抜けます
トランス脂肪酸は体から代謝されるまでに2年〜2年半かかると言われています
その間、免疫撹乱物質として体の中を壊していきます
またトランス脂肪酸は脳への影響があります
砂糖や小麦などと一緒で食べることで脳に作用し、また食べたくなる
つまり、依存症になるということです
これはトランス脂肪酸に限らず、普通の油でも同じように作用することが報告されています
体への悪影響、依存性
私はこれらのことが食いしばりにつながると考えています
病気を作る負荷をかけていること、病気になること、依存すること
日常的な食いしばりを増やす要因ではないでしょうか
油と脂の摂り方
とはいえ
油は体に必要なもの
うまく摂取することが体に与える恩恵は計り知れません
日本人は炎症を起こすオメガ6の油を過剰に摂りすぎています
炎症は体の中で必要な場合があります
ただ摂りすぎが良くないということ
油の質が良くないところを注意しましょう
食事からしか取れないオメガ3の油は炎症を抑えるための油
エゴマ、アマニ、インカインチ、青魚
でも熱に弱いから、熱調理には向いていません
サラダにかけたり、調理が終わった料理にかけたり
魚は生で食べる刺身がより良いわけです
特にイワシは最高の栄養源と言って良いほど油のバランスが良かったりします
油はナマモノです
ナマモノはプラスチック容器で何ヶ月も保存しませんよね
なるべく瓶に入ったものを選びましょう
炒め物、揚げ物で熱調理するとさらにトランス脂肪酸へ変わってしまうため
熱調理にはなるべくオメガ9のオリーブオイルや、米油
または熱に強い動物性の脂
つまり常温で固体のバターや、牛脂などが向いています
油についてはここでは語り尽くせません
しかし、そんなに大きくない本を一冊読めば案外簡単に理解できます
それで人生が変わるなら安いもんです
病気が一番お金がかかります
油と日本人
日本人はもともと油はあまり必要のない民族でした
体の作りや、独特な気候であったり
色々なことが影響してあまり油を摂らなくても良いはずなのです
しかし、美味しい料理が文化に入ってきたことで
現代で油は大量に使用され
本来摂取していた何十倍もの油を日常的に取り入れるようになり
結果変なことが起きています
ほとんどなかったはずのがんやリウマチ、アルツハイマー、
動脈硬化や心筋梗塞 etc
ここ100年くらいで増えすぎじゃないですか?
それはそうですよね
トランス脂肪酸が入っているもの
クッキー、マーガリン、スナック菓子、コンビニスイーツ、ピザ、カレーのルウ、サラダ油、ケーキ、スジャータ、調理用油で製法が悪い(安くて大量生産されているもの)もの、などなど
油と口腔
油を変えると
病気が減ります
すると食いしばりが減ります
そして食いしばりでできていたひび割れから始まる虫歯が減ります
食いしばりで揺さぶられて始まり悪化していた歯周病も減ります
食いしばりで溜まった顎の疲れも減ります
そうすると口が開きやすくなります
大きく開けてみましょう
「あ〜」という大きな口が開けられるようになると
喉と首の筋肉が動き出し
呼吸が変わり風邪をひきにくくなります
食いしばりを治すことは
健康につながります
院長 山田
治療ブログ
https://composite-resins.info/cr/歯の移植の精密レジン治療/