この度、たんぽぽ歯科クリニックでは歯科衛生士が局所麻酔を行うための日本歯科医学振興機構の認定制度における研修を終え学会認定制度試験に合格し、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士として登録されました

また臨床歯科麻酔管理指導医として院長の山田が認定されましたので「処置の必要性」に応じ歯科医師の診断、指示のもと歯科衛生士が麻酔を行います

歯科衛生士の麻酔行為においてですが、歯科医師法や歯科衛生士法、厚生労働省の過去の通達などにより、「ある一定の条件」を満たすことで、歯科診療の補助としての麻酔を歯科衛生士の手で行うことが可能となります

「ある一定の条件」についてですが、麻酔を行う上で歯科衛生士自身に法的な解釈、歯科衛生士の業について正しい理解や専門的な知識、技術がない状態では危険であり、また単に歯科衛生士であれば麻酔ができるという間違った認識で蔓延しかねない行為にもなります

きちんとした法的な解釈を持ち、知識、技術を習得していること、歯科衛生士の業として正しい理解ができていることがその条件を満たすこととなります

日本歯科医学振興機構において、今までは診療行為における歯科衛生士の局所麻酔が行える条件が不明確であったところを、今回、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士として登録されたことで明瞭化できたと思います

歯科衛生士が麻酔を行なっているクリニックは一般的にはまだまだ少ないと思いますが

臨床歯科麻酔認定歯科衛生士と臨床歯科麻酔管理指導医の院長で安心できる環境を整え、おこなって参ります

 

ということで

北海道へ認定試験を受けに行きました

初めて搭乗する航空会社AIR DOの「DO」は「ほっかいどう」の「どう」から来ているらしい

北海道は意外とすんなり着いて東京からでも近く感じました

 

講義受講中

今回は100名ほどの歯科衛生士がいらっしゃっておりました

2023年、現在日本全国に歯科衛生士は14万人ほどいますが

そのうち、この麻酔の臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の認定制度の受講総数は4000人ほど

まだまだ少ないですね

局所麻酔の実習中

私(院長の山田)も講義や実習を通して、歯科衛生士に麻酔を教えるって難しいなと感じました

正直なところ、麻酔をしている歯科衛生士を歯科医師になって10年以上経ちますが見たことがありません

もちろん当院の歯科衛生士も例外ではなく、彼女たちも麻酔をしている歯科衛生士を見たことはないと思います

実習や講義を通じて歯科医師に教えるのとはまた違う難しさも感じました

講義をしている先生方は指導が上手い!

麻酔を行う上で重要なことは偶発症(貧血、発作、アナフィラキシーなど)にきちんと対応できること

救急実習や偶発症の知識、対応も勉強しています

私も麻酔をした後で患者さんが不調を訴えた事、貧血で倒れたことなどはもちろん何度も経験しています

その時の対処を落ち着いてできるように、きちんと学んでおくことは麻酔を自分で行う上で大切ですね

物を詰まらせた時の対応、かなり難しい!

お昼ご飯で出たお弁当

北海道らしい食材が並んで美味しかった

試験後、試験内容は結構難しい内容でした

誰でも合格するというような感じでもない、しっかりとした問題が並んでましたが

事前にみんなで勉強会もしていた成果もあり(たぶん)

無事、全員合格できました!

これから受講を考えている、迷っている方、興味がある衛生士さんはぜひ院長先生に相談してみて下さい

10年後には「昔は歯科衛生士が麻酔なんてやってなかったんだよ」って

言ってるかもしれませんね

帰りの空港へ

旅の途中いろんな事がありましたが

最後に新千歳空港で帰りの便を待っていたら

ちょうど震度5の地震が来て、かなり揺れました

目の前のジンギスカンのお店もかなりソワソワ

初めてきた北海道で飛行機を待っている時間に

「そんなことある!?」

って思いました

素人なりに「滑走路とかヒビ割れてたら…」とか

「確認するにも時間かかりそうだし…」とか思ってて

空港はそのことには触れず(聞き逃した?)

AIR DOは何もなかったかのように予定時刻に飛んで帰ってきました

AIR DOの「DO」は実はもう一つ由来があって

「挑戦するぞ」って意味もあるそうで

いろんな発見のある旅でした