あけましておめでとうございます 虫歯を作らないために
あけましておめでとうございます
この新しい一年がみなさんにとって良い年でありますよう
心よりお祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いします
2021年が始まりましたね
たんぽぽ歯科クリニックは新たな取り組みをどんどん始めていこうと思っております
今年1つ目のテーマは虫歯についてです
たまには歯のことについて書こうと思います
虫歯ってどのくらいでできるでしょうか
歯にご飯がついてどのくらいで溶けているでしょうか?
実はご飯がついて1週間でも顕微鏡で見てみると表面が変化してきているそうです
最近ではごく初期の虫歯は削らずに様子を見ることも認知されてきました
きちんと歯のケアを毎日こないていれば歯の溶けた部分はまた綺麗な歯面に戻る
再石灰化が起こる事が分かっています
とても有名な研究を1つ紹介します
予防の父アクセルソン先生のスウェーデンの研究です
めちゃくちゃ歯が磨けるように徹底した指導と食事指導を行い、2週間に1度、歯科医院に呼んで
染め出し、歯磨き指導、そして徹底して指導された術者によりメンテナンスしていきます
1年後
何もしなかった人たちが1人あたり3ヶ所虫歯ができていたのに対して
この徹底した人たちは10人あたりに1ヶ所になっていました
1本ではないです、この研究のすごいところは1ヶ所です。
上記の研究は1973~1978年に行われた調査ですが
他にもいろいろなことを
15年に渡って調査し、まとめて1991年に報告されています
すごい研究です
他にも面白いデータがたくさんありますが割愛します
歯科界で世界的に偉大な功績を残されている研究です
要するに歯磨きを自分でやるセルフケアと私たち専門家がやるプロフェッショナルケアを
徹底すれば虫歯の抑制効果を激増させられることを示したやばい研究なんです
単純計算で30倍違います、しかしそれだけやっても10人あたりで1ヶ所できたということとも考えられます
虫歯を完璧に防ぐことはこんなに難しいということです
ちなみにフロス、歯間ブラシってやっていますか?
徹底してというのはもちろん歯の間のケアもです
別の研究では徹底していないフロッシングでは虫歯抑制効果は得られないということを報告しています
患者さんに聞くと1週間に1回とかすごく前に・・・とか
実はこれ日本独自のようで日本人はフロスをしないのが根強く文化になっています
アメリカでは1988年「floss or die」という強烈なキャッチコピーを米国歯周病学会で掲げました
フロスをするか死ぬかだ!というやつです
実際、循環器系や糖尿病の危険因子になるよ~とさまざまな専門家が警鐘を鳴らしていますが
1日1回はちゃんと通せるようになりましょう
「ちゃんと通せる」「ちゃんと磨ける」は大事です
毎日お風呂に入りますよね
お風呂に入るけど体だけ洗って 頭を洗わないで出ることないですよね
毎日きちんと通しましょう
私個人の意見ですが虫歯を削るときはほとんどこの歯の間です
だからと言ってフロスだけしても効果はあまりないです、
全体を綺麗にしておく方法(磨き方、フロッシング、歯科医院でのメンテナンス、)
と綺麗に保つ時間(間食を取らない、食生活)とタイミング(毎日)が
抑制効果を高めていきます
虫歯とはそこにあるものではなくて、歯が悪くなる「process」(過程)だと言われています
その「process」をどこかで止めるために
知識と技術と実践が必要です
その手助けをこれからも大泉でたんぽぽ歯科クリニックは取り組んでいこうと思います
改めて本年もよろしくお願い致します